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ハノーバーメッセCeMAT 2018 調査レポート(前半 1/2)

去る4月にドイツで開催されました、世界最大の産業見本市であります、ハノーバーメッセCeMAT2018に参加しました。またドイツ企業のデジタル化への取り組みの現場を見学しましたので、その調査レポートを2回にわたってお伝えいたしたいと思います。

 

  • 期間: 2018年4月23日(日)〜4月27日(金)
  • 場所: ドイツ ハノーバー ニーダーザクセン州
  • ハノーバーメッセCeMAT参考情報:

 

ハノーバーメッセ:

世界最大の産業見本市。インダストリー4.0の発信地ドイツのニーダーザクセン州ハノーバーにあるハノーバー国際見本市会場で開催される。

例年の出展者数は約6,000社・団体で訪問者数が約200,000人。

 

CeMAT:

国際イントラロジスティクス見本市。 同じく、ハノーバー国際見本市会場で開催される。前回2016年は、世界44か国・地域から約950社が出展、

70か国・地域から約3万6,000名が来場。

 

ハノーバーメッセCeMAT視察レポート:

4.-1. 今までの経緯:

ドイツ政府が2011年に提唱した製造業における第4次産業革命

「インダストリー4.0」は、IoT(モノのインターネット)の活用を基本においた、産業全般のイノベーションにあった。インダストリー4.0は、製造業だけにとどまらず、生産拠点から流通・物流に至るロジスティクスのイノベーションの実現もその視野に入っている。

昨年の2017年3月20日(月)〜24日(金)の5日間に渡って、ドイツメルケル首相と安倍首相も参加したドイツ、ハノーバー国際見本市会場にて「CeBIT 2017」が開催されたが、ITの見本市ということもあって、インダストリー4.0の概念を具現化したクラウドをベースとする「IoTプラットフォーム」の展示が、ITベンダーを中心に多く見受けられた。

一方、今回視察したハノーバーメッセCeMATは、一般産業とロジスティクスを主体とした展示会であることから、IoTやビッグデータ活用を主体とした展示よりも、自動積載積み下ろしロボットや、完全無人化フォークリフト、無人化倉庫など、機械化による省人化、無人化をテーマにした展示が多かった。

これは、インダストリー4.0の進化に伴って実現が期待されている「ロジスティクス4.0」に向けての動きと考えられる。

 

ロジスティクスは、過去に3つの革新があった。 一つ目が「輸送の機械化」(20世紀~)、二つ目が「荷役の自動化」(60年代~)、三つ目が「システム化」(80年代~)であり、第四番目のロジスティクス4.0が「ロジスティクスの装置 産業化」と言われている。

装置産業化は、昨今の人材不足という課題に対処するために必要不可欠な動きで、この動きは日本のみならず、世界共通であり、省人化・無人化は  極めて業界が関心を持つ領域であることを今回の見本市での視察を通じて改めて認識した次第である。

(参考文献:「logistics4.0」がもたらす破壊と創造 小野塚征志氏 Logi-Biz)

 

4-2. 4月23日(月)~24日(火)

視察先: ハノーバーメッセCeMAT

 

4-2-1.倉庫内無人化オペレーション関連展示:


自動フォークリフト運転のデモンストレーション(EP Equipment Co.,Ltd社)

EP Equipment Co.,Ltdは、1993年創業の中国のマテハンメーカーである。

事業としてのフォーカスエリアは、電動自動フォーク運転と倉庫ソリューション。

 

 

Jungheinrich AGは、ドイツハンブルグのマテリアルハンドリングメーカーで、倉庫におけるマテリアルフローに関するエンジニアリングも手掛ける世界でも有数のメーカー。

特に高層のラックへのマテハンソリューションを得意としている。

 

 

 

トヨタ無人フォークリフトには、爪の先端部分や、胴体部に多数のレーザーセンサ(レーザスキャナ)や、3Dビジョンセンサが装着されており、位置決めのアライメント、人やモノに対する衝突防止などを自動的に行いながら、無人で作業を行う。

(機能詳細は、メーカーに詳しいインタビューが必要)

 

 

 

マイクロソフトブースでは、無人フォークリフトオペレーションをクラウドと連動させ管理するソリューションを披露(マイクロソフト社)
「SMARTER HANDLING WITH LEAN AUTOMATION」と称する動画をトヨタと共同で作成し、説明していた。

 

 

センサーやカメラを搭載した「パレットドローン(左)」、「ウルトラ―リフター(右)」と呼ばれるマテハン機器が、人やモノなどを画像認識しながら移動する。
クラウド上のGPSを使って、ディープラーニングと連動しながら制御を行っている。

 

無人フォークリフトを実際に走行させる前に、あらかじめフォークリフト上部に積載されたカメラで活動環境を撮影し、それをコンピュータに加工して登録。
そのデータを元に、実装する前にあらかじめバーチャル上でシミュレーションを行う。

 

事前に運行精度を80~85%まで高めた上でそのプログラム(活動環境)を実装する。

実際の運用においては、シミュレーションされた動作パターンにて行動するが、フォークリフトに実装されたセンサーやカメラでリマッピング(インプットされた情報に補正をかける)をリアルタイムに行いながら、且つ人やモノへの衝突を回避しながらピッキングや棚入れを行う。

 

ロケーションの精度を向上させるため、床に二次元コードや、床専用のRFIDタグを装着し、それをフォークリフトのバーコードスキャナやRFIDリーダなどで読みながら、ロケーション把握を行うこともある。

 


無人フォークリフト(パレットドローン)と、無人搬送ロボットのデモ(パナソニック社)

 

 

 

高密度に収納されたコンテナをロボットが入出庫を行う、新しいかたちの自動倉庫。

日本では㈱岡村製作所が代理店をしており、導入数は全世界で51事例にのぼる。

日本における事例は、㈱ホームロジスティクス 通販センター(ニトリグループ)が有名。

 

以下、参考資料

 

 

                                                     

 

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