

本記事では、2017年度弊社ジェイエムテクノロジー株式会社で実施したインターン
「人工知能プラットフォーム Watsonを利用した自動応答システムの構築」での実習内容を元に、
IBM Watson のサービスの一つであるIBM Conversationについてご紹介させて頂きます。
・IBM Cloud へログイン
まず、IBM Conversation を使用するために下記URL先のログインページよりIBM Cloudにログインします。
(とりあえず試してみたいという方はフリーアカウントでもIBM Conversationサービスは使用する事が可能となってますのでフリーアカウントを作成しログインして下さい)
・ワークスペースの作成
(※左上の画像の『Watsonサービスの作成』のボタンが表示されたら、そのボタンを押下して下さい。)
(※右の画像の『Log in with IBM ID』 と表示されたらそのボタンを押下して下さい。)
(※ここで指定するNameとDescreptionは任意の値で構いません。)
・会話フローの作成
IBM Conversationのワークスペースには、『Intents』『Entities』『Dialog』の3つのタブが存在し、
『Intents』の項目では、想定される入力文字列の目的を作成し、
『Entities』の項目では、想定される名詞(その同義語)を設定し、
『Dialog』の項目では、想定される会話のフロー(流れ)を作成します。
インターンではラーメン屋の店員を想定した会話のフローを作成しましたので、それを例に以下に簡単な会話フローの作成の手順を記載します。
ここまでの手順を繰り返し、会話のフローを実際の想定される会話フローに近づけ整えていきます。
作成した会話フローをRestAPIとして公開し、インターネット経由で使用することが可能です。
実際のAPIの使用方法については公式のページ(https://www.ibm.com/watson/developercloud/conversation/api/v1/?curl#introduction)に『Curl』、『Node』、『Java』、『Python』を使用した場合のAPIの使用方法が記載されているので使用するコマンドや言語に対応したページを参照して下さい。
ここでは、上記APIを使うためのIBM Conversation上の認証に必要な情報等の取得方法を以下に記載します。
・サービス資格情報の取得について
・Workspace IDの取得について
以上、『サービス資格情報』と『Workspace ID』を用いてAPIを使用します。
IBM Conversationサービスを使って見ての所感ですが、どのような方でも簡単に会話のフローが作成可能な反面、実際の業務等を想定し活用しようとすると、ある程度最初からどういった会話がなされるか、実際に行われる会話のフローが分かっていないと、一度会話のフローを完成させてからのダイアログの追加修正がとても難しそうに感じました。
電話のコールセンター等の決まった応対をしたり、最近良く見かけるWEBページ上においてある、お問い合わせ用のチャット窓等で活用出来るのではないかと思います。自然言語処理にはIBMのWatsonが使われていますので、ある程度幅広く文字列の意味解釈を行ってくれます。